倉敷塾の「大学全入時代と現状」

倉敷塾の「大学全入時代と現状」

こんにちは。

倉敷市を中心に勉強が苦手な生徒に正しい勉強方法を教える学習塾
倉敷塾学習コンサルティングの高渕です。

皆さんは大学全入時代という言葉を聞いたことがありますでしょうか?

これは文字通り大学入学希望者数が日本の大学の定員の総数を上回り、選り好みさえしなければ志望者全員がどこかの大学には入れることを意味します。

今日はこの大学全入時代という言葉をキーワードに、現在の大学事情がどうなっているのかを少し掘り下げてお話したいとお思います。

現在の大学情勢は?

現在、日本には約760以上の大学があると言われています。

そのうち、国立大学は82校、公立大学は87校となっており、それ以外は私立大学です。

割合でいうと国公立大学は全体の22%ですので、依然として国公立大学への進学は難関であることが伺えます。

私立大学の33%は定員割れ?

日本の大学のうち私立大学の総数は約590校であることが上記から逆算できますが、このうち33%は定員割れであることがわかっています。

この数字は2016年度にピークを迎えて以降、徐々に改善しつつあり、現在は定員割れの私立大学は減っているようですが(定員割れの大学が廃校になり定員割れの私立大学の数自体が減った可能性あり?)、やはり私立の定員割れが国立に対して目立つのは変わりません。

上記の数字からは大学全入といえどもやはり各大学間にヒエラルキーは依然として存在しており、新興の私立大学ほど定員割れとなっている現状があることが伺えます。

その証として、早慶、関関同立、MARCHなどをはじめとした難関と呼ばれる有名私立大学の定員割れはほとんど起きていません。

難関私立大学への進学難易度 は?

国公立大学の総数は169校ですから、先ほどお伝えした通り全大学総数に対する割合は約22%です。

では、私立大学はどこからが難関大学と線引きできるのでしょうか?

一般的には早稲田大学、慶応大学、ICU、上智が最難関と認識されており、関東では、中央大学、法政大学、明治大学、青山学院大学、立教大学がこれに続きます。

そして、関西では関関同立と呼ばれる関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学が難関私立大学であると一般的には言われています。

これら難関私立大学の生徒総数は約70万人であるとされています。

私立大学の生徒総数が約205万人であることから、難関大に通っている生徒の割合は約34%であると算出できます。

この数字を見ると難関私立大学へ進学するのは国立同様ハードルが高いことがわかります。

まとめ

本日は現在の大学事情についてお話ししたため、学歴に触れる内容となりました。

学歴で人生すべてが決まることはありませんし、社会生活を営むにあたっては学歴よりも人柄や協調性、一般常識といったものの方が大切です。

しかし、その一方で学歴社会が世に存在していることは事実ですし、学歴が人生を左右する(決定するとは言っていない)ファクターの1つであることは確かです。

しかも、この学歴というものは学生のうちにしか手に入れることはできません。

あとから欲しいと思っても、社会人となって仕事をしながら取得するとなると大きな負担となります。

今のうちにこのことを意識することが後々後悔しないためにも大切です。